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    昭和23年12月生まれ、昭和50年に京都大学医学部卒業後は約37年余にわたり消化器外科医として京大の関連病院を中心に勤務してまいりました。現在は理事長のはからいで当院に勤務させて頂いております。

    さて、現在の医療情勢は、小泉-竹中両氏による医療改悪以降、高い医療ニーズ、技術の高度化と医療資源の困窮化とが渾然一体となり、政策としての医療の先行きが見えにくい状況となっているように思えます。それは、年金制度が破綻しつつあるのと同じように、医療においても高度医療の進歩、高齢者医療の著明 な増加で医療費は増大の一方です。それに引きかえ、皆保険制度の保険料の値上げは、政府が選挙民に媚びて出来ない状態が続いているのであり、当然医療経済も年金同様に破綻寸前(破綻している?)であります。

    このままでは、日本の医療制度-世界に冠たる国民皆保険制度-は崩壊するのも時間の問題です。たとえ、高齢者医療の切り捨て、薬価・診療報酬の低減を行っても、その限界は明らかなように思えてきます。

    このような厳しい医療状況にあっても、私たち医療に携わる者は、粛々と病める人々のために全うな医療を凛として行う使命があると信じています。いかなる 医療経済になろうとも医療の質を落とすようなことがあってはならないのは言うに及ばずです。

    私の基本的考えは、常に医学医療の王道を歩むことであります。すなわち、どこから見ても、だれが見ても恥ずることのない医療を行うことです。そして、経験の偏重から生まれやすい根拠の曖昧な医療を排し、根拠に基づいた、すなわち、Evidence Based Medicine を行うことをモットーにしております。皆さんの御理解と御協力をお願いする次第です。

    また、この博愛会病院が今以上に地域住民の信頼を集め、地域の中核病院としての診療体制・機能の充実を図って行くように頑張る所存であります。そのためには、経営の健全化、スタッフの確保、職員の意識改革を理事長を先頭に押し進め、全職員の温かい協力、支援のもと、地域を支える病院として歩んでゆきたいと願っています。

    病院長塩田 昌明